興文会の活動

読売展作品研究会
読売研究会愛知芸術文化センターアートスペースにて、読売書法展作品研究会が開催されました。参加人数は101名でした。研究部長の司会進行で始まり、鑑査して下さる先生方の紹介がありました。会長松下英風先生より、読売展や日展の審査方法が変更になるかもしれないとお話がありました。今までにも増して誤字に対する細心の注意を払うこと、名前も読みやすくしっかり書くことなどのご指導がありました。作品の指導時間は1人約3分以内で、タイマーとベルを使用し、研究会はスムーズに進行することができました。

秋の作品研究会
秋の研究会愛知芸術文化センターアートスペースにて、秋の作品研究会が開催されました。日展、興文会書展などに出品する作品が多く、参加人数は76名でした。最高顧問 伊藤昌石先生をはじめ、会長 松下英風先生、加藤矢舟先生、川名思孝先生、古川昇史先生にご指導していただきました。司会進行は遠藤栄久先生でした。会長先生から、日展などに出品する際の注意として、落款は名前が読みやすいように出来れば行書で書くこと、翠軒流の入選は難しいので古典を取り入れるなど工夫すること、誤字を防ぐため出品者は全員研究会に作品を出すこと、などのお話がありました。
今回の研究会は、出品数が少なかったためか、1点1点時間をかけてじっくりご指導いただいても、とてもスムーズに終了しました。

春の作品研究会
興文会春の研究会がダイテック栄マノアホールにおいて、参加者73名で開催されました。最高顧問 伊藤昌石先生(中日展審査部長・特別賞選考委員)、常任顧問三神榮軒先生、会長松下英風先生(特別賞選考委員)、副会長加藤矢舟先生(特別賞選考委員)・川名思孝先生、理事長古川昇史先生(一科審査員)、一科審査員本間翠眉先生、二科審査員黒野芝香先生・永谷恵子先生に鑑査していただき、研究部の司会で、前半、後半とに分けて、レーザーポインター使用、一字一字しっかりとお目通し頂き、作品の見せ場のつくり方、行間、字間、字形等、一人一人の作品に対して適切なご指導とアドバイスをいただき、なごやかにす速やかに進行し、有意義な研究会となりました。

大知会展研究会
アセットマネジメントサカエ(旧ダイテックサカエ)6階にて開催。司会進行を会長松下英風先生が担当、「第2回大知会展を名古屋電気文化会館にて開催、作品集を作成し各会派の先生へ送付しますから、そのつもりでしっかり書いてほしい、誤字のないように‥‥」と、最高顧問 伊藤昌石先生の訓辞、順次作品をゆっくりと時間をかけて見ていただき、文字の大小、墨の濃淡、行間、字間、誤字等細部にわたり、鑑査の先生方からご指導をしていただき、最後に会長松下英風先生や遠藤栄久先生からも、作品づくりに関してのご助言もあり、書展への意気込みをひしひしと感じ、有意義な研究会となりました。

講演会 

講演される伊藤昌石先生
演題 作品創作・調和体などについて
講師 伊藤昌石 最高顧問
興文会展最終日に名古屋駅前ウインクあいち会議室にて、興文会最高顧問 伊藤昌石先生による「作品創作・調和体などについて」の内容で講演会が開かれました。
会場いっぱいに会員の皆様が多数参加されました。講演の前に「行書で書いてみる・草書で書いてみる」、というプリントをいただき、開演までに各々書いてみました。意外に書けそうで書けなくて、日頃の勉強不足を痛感しました。そして、皆さんの関心が高まっている調和体作品の書き方についてのお話から始まりました。
公募展に出品する作品においては、
○調和体は行書と平仮名(特に古筆を勉強して日本古来の仮名を使う)で書く
○連綿は2-3字でとめる
○新聞を読める人が読める程度のものを書く
○活字は使わない
など作品作りの基本的なお話がありました。また、作品創作では
○作品に古典が見える様に(古典に基づいた字を使って)書く
○字典を引く時は、有名な書家で2〜3つ同じ字があるものを使うとよい
というお話がありました。
最後に、始めに配られたプリントやテキスト「よく使う漢字の書体と筆順」を使って、行書で書くと楷書の時と書き順が異なる字や、草書にすると似かよった字になるもの、また伊藤昌石先生の長年の研究の中で気づかれた「十」の字の上に何か着くと(例えば、「早」という字)草書で書くとき十の字の書き順が変わるお話等していただき、発見も多く有意義な時間となりました。興文会展会期中のお忙しい中、伊藤昌石先生には初心者にも分かり易くご講演いただきとても勉強になりました。これからも機会があれば、またさらにお話を伺って日頃の作品作りに精進したいと思いました。

研修旅行 
-伊勢路の旅-

興文会研修旅行に参加して 岡田愛子
少し肌寒さを感じた朝でした。4月25日、伊藤昌石先生、松下英風先生を始め、諸先生方と御一緒に、興文会研修旅行「伊勢路の旅」に参加させていただきました。
3時間程で伊勢市内に着き、普段は、あまり立ち寄る事がない場所、神宮博物館で、絵画や書、彫塑などを見て廻り、目の保養をさせていただきました。
それと、日本で最初の産業博物館、神宮農業館で、昔の農業のそのままが手に取る様にわかる事が出来、ふり返り我家を思い出し、なつかしく感じる事が出来ました。
おいしい食事を友人と和気藹々の中でいただいた後に、20年に一度架け換えられるとの事で、去年の11月に綺麗に架け換えられた宇治橋の感触を確かめながら渡らせていただき、感無量の気持ちで神宮の杜に詣でさせていただきました。
おかげ横丁では、たくさんのお土産屋さんがあり、童心に返った気分でお土産もいろいろ買い求め、家路に向かいました。
名残惜しいひと時があっと言う間に過ぎました。皆様とこうした旅が出来ました事、心より嬉しく思いました。またの機会を心待ちに致しております。

研修「伊勢路の旅」 日比華城
4月に興文会研修「伊勢路の旅」に参加、日頃の興文会の皆さんとの親睦ということを聞き、初めて同行をさせていただきました。
天候にも恵まれ、旅にはもってこいでした。車中では皆さん和気藹々で早ばやと盛り上がっておりました。
伊勢に到着後、初めに神宮の「博物館」に行き、文化勲章、文化功労者、日本芸術院会員、重要無形文化財保持者から献納された絵画、書、工芸作品等々の鑑賞、また「神宮美術館」では神宮の歴史、日本文化を紹介した「徴古館」「農業館」等々を見学、その後、神宮会館にて懇親昼食会、ここでも大変に盛り上がりました。
食後、伊勢神宮内宮に新しくなった木橋を渡り参拝、その後は門前町にある「おかげ横丁」を各グループにて自由に散策を楽しみました。
〜 燕(つばくらめ) 赤福茶屋へ 客誘ふ 〜

その後、無事、名古屋に帰ってきました。
今回の旅行で興文会の皆様との一層の親睦が出来たと思います。企画から実行までいろいろお骨折りをいただきました皆様に感謝しております。


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