平成6年、
初代会長松下芝堂を中心として、書芸向上と会員相互の研究和睦をはかり、書道文化の発展に寄与することを目的に発足した書道団体です。
日本的な叙情美の書を確立したのが、昭和の書聖と言われる鈴木翠軒先生であることは周知の通りです。
鈴木翠軒先生は、『国定甲種小学書方手本』(国定教科書)の揮毫者として日本の書道教育に尽力し、また日本芸術院会員、文化功労者として数々の名作を生み、日本書道史に燦然たる足跡を残されました。
初代会長松下芝堂は、その鈴木翠軒先生の高弟として、師の日本的書美に時間、空間という間や、さらにそこから響き出る音を感じさせる独自の書風を切り開き、日展常務理事など昭和、平成の書道界に君臨いたしました。
平成21年 初代会長松下芝堂逝去により、平成22年 伊藤昌石が2代目会長として就任。
平成29年度からは、松下英風が3代目会長に就任いたしました。
興文会は、日展、読売書法展、中日書道展など日本の中央書壇を舞台として、中国、日本の文化として発達した書道の伝統をふまえ、また鈴木翠軒先生から松下芝堂へと受け継がれた日本的な叙情美を大切にし、さらに新しい現代の書とは何かを追求しています。