興文会とは

平成6年、初代会長松下芝堂を中心として、書芸向上と会員相互の研究和睦をはかり、書道文化の発展に寄与することを目的に発足した書道団体です。
日本的な叙情美の書を確立したのが、昭和の書聖と言われる鈴木翠軒先生であることは周知の通りです。
鈴木翠軒先生は、『国定甲種小学書方手本』(国定教科書)の揮毫者として日本の書道教育に尽力し、また日本芸術院会員、文化功労者として数々の名作を生み、日本書道史に燦然たる足跡を残されました。
初代会長松下芝堂は、その鈴木翠軒先生の高弟として、師の日本的書美に時間、空間という間や、さらにそこから響き出る音を感じさせる独自の書風を切り開き、日展常務理事など昭和、平成の書道界に君臨いたしました。
平成21年 初代会長松下芝堂逝去により、平成22年 伊藤昌石が2代目会長として就任。
平成29年度からは、松下英風が3代目会長に就任いたしました。
興文会は、日展、読売書法展、中日書道展など日本の中央書壇を舞台として、中国、日本の文化として発達した書道の伝統をふまえ、また鈴木翠軒先生から松下芝堂へと受け継がれた日本的な叙情美を大切にし、さらに新しい現代の書とは何かを追求しています。

初代会長 松下芝堂
2代目会長 伊藤昌石
会長 松下英風

沿革

1994年(平成6年)  
有根会(松下芝堂会長)、松風会(伊藤昌山会長)、麗筆会(橋本翠川会長)の3派が合同して興文会を発足 初代会長に松下芝堂就任 
会長松下芝堂 日展5科出品作「江行」にて文部大臣賞受賞             
11月27日 発会式並びに松下芝堂日展文部大臣賞受賞祝賀会を名古屋東急ホテルにて海部元総理大臣、日本芸術院会員村上三島先生を迎えて行う
1995年(平成7年)
5月 第1回 興文会書展(役員・同人展)を愛知県美術館にて開催 
以降平成25年(19回)まで毎年開催             
9月 第1回 興文会書展を名古屋電気文化会館にて開催 
以降平成28年(22回)まで毎年開催
1998年(平成10年)
会長松下芝堂 日展作「花下酔」にて恩賜賞、日本芸術院賞受賞 
会長松下芝堂 第51回 中日文化賞受賞
麗筆会離脱
2000年(平成12年)
伊藤昌石 第32回 日展中日賞受賞
2002年(平成14年)
会長松下芝堂 勲四等旭日小綬章受章
2005年(平成17年)
1月 第10回記念 興文会東京書展を東京銀座画廊にて開催
以降平成22年(6回)まで毎年開催
2007年(平成19年)
伊藤昌石 愛知県芸術文化選奨文化賞受賞             
3月 会長代行伊藤昌山死去
2009年(平成21年)
5月 会長松下芝堂死去
2010年(平成22年)
2代目会長に伊藤昌石就任
2011年(平成23年)
千紫会と連合した大知会を結成
2013年(平成25年)
3月 第1回大知会役員展を東京セントラル美術館にて開催
以降平成28年(3回)まで開催
2017年(平成29年)
3代目会長に松下英風就任
2022年(令和4年)
伊藤昌石最高顧問 文部科学省文化庁 地域文化功労者表彰 受章
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